三角形の定義と性質
目次
図形の定義とは
図形がどのようなものか意味を定めたものを定義といいます。図形は定義が名前の由来になっているものも多くあります。例えば, 二等辺三角形は名の通り, 2つの辺が等しい三角形を示します。この2つの辺が等しいというのを定義といいます。 定義を使って, 正しいと証明されたことがらのことを性質といいます。 |
証明における仮定と性質
「問題文にかいてあること」や「図形の定義」を用いる場合は, 仮定という言葉を使います。 図形の性質を用いる場合には, 〇〇の性質という言葉を使います。 |
二等辺三角形の用語の確認
二等辺三角形で等しい2辺の間の角を頂角といいます。 頂角以外の2角を底角といいます。 頂角の対辺を底辺といいます。 |
二等辺三角形の定義と性質
定義 2辺が等しい三角形 性質 2角が等しい 性質 頂角の二等分線は底辺を垂直に2等分する |
(二等辺三角形の底角が等しいことの証明)
頂角BACの二等分線をひき, 底辺BCとの交点をDとする。
△ABDと△ACDにおいて,
仮定より, AB=AC・・・①
共通な辺であるから, AD=AD・・・②
角の二等分線より, ∠BAD=∠CAD・・・③
①, ②, ③より2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので,
△ABD≡△ACD・・・④
対応する角は等しいので, ∠ABC=∠ACBとなります。
よって, 二等辺三角形の底角は等しいことが証明されました。
(頂角の二等分線は底辺を垂直に2等分することの証明)
④より, 対応する辺は等しいので, BD=CD・・・⑤
④より, 対応する角は等しいので, ∠ADB=∠ADC・・・⑥
直線の角は180°なので, ∠ADB+∠ADC=180°・・・⑦
⑥, ⑦より, ∠ADB=∠ADC=90°・・・⑧
⑤, ⑧より, 頂角の二等分線は底辺を垂直に2等分することが証明されました。
正三角形の定義と性質
定義 3辺が等しい三角形 性質 3つの角がすべて60°で等しい |
直角三角形の合同条件
直角三角形の斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい 直角三角形の斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい |