放物線と直線の交点について
放物線と直線が交わる問題について解説していきます。
目次
1 点A, Bの\(x\)座標がともにわかっている場合
例 関数\(y=x^2\)のグラフ上に2点A, Bがあり, A, Bの\(x\)座標が-2, 3であるとき, 点A, Bの座標と, 直線ABの式を求めなさい。 |
点A, Bは関数\(y=x^2\)上にあるので, \(x=-2, 3\)をそれぞれ代入することにより, \(y\)座標を求めることができます。
\(x=-2\)のとき, \(y=(-2)^2=4\)
\(x=3\)のとき, \(y=3^2=9\)
よって, 点A\((-2, 4)\), 点B\((3, 9)\)
直線の式を求めるために, \(y=ax+b\)に2点を代入してもいいですが, 傾きを出すほうが簡単なので, そちらのやり方で求めます。
ABの傾きは, \(\displaystyle\frac{9-4}{3-(-2)}=1\)
傾きが1であるから, ABの直線の式は, \(y=x+b\)とおけます。
点Bを通るので, \(9=3+b, b=6\)
よって, 直線ABの式は, \(y=x+6\)
2 点A, Bの\(x\)座標のうち一方がわかっている場合
例 関数\(y=ax^2\)と関数\(y=x+6\)のグラフが2点A, Bで交わっている。点Aの\(x\)座標が\(-2\)である。このとき, 点Bの座標を求めなさい。 |
点Aの\(x\)座標と, 直線の式がわかっているので, 点Aの\(y\)座標がわかります。
\(y=-2+6=4\)より, 点A\((-2, 4)\)
関数\(y=ax^2\)上に点Aがあるので, \(4=a×(-2)^2\)
よって, \(a=1\)がわかるから放物線は, \(y=x^2\)とわかります。
点Bは2つの関数上にあるので, 2つの関数を連立させて2次方程式を解いていきます。
関数\(y=x^2\)と\(y=x+6\)を連立させると,
\(x^2=x+6\) すなわち, \(x^2-x-6=0\)
\((x-3)(x+2)=0\)を解いて, \(x=-2, 3\)
点Aの\(x\)座標は\(-2\)であるから, 点Bの\(x\)座標は3, よって, 点B\((3, 9)\)
3 点A, Bの\(x\)座標がともにわかっていない場合
例 関数\(y=x^2\)と関数\(y=x+6\)のグラフが2点A, B(ただし, Aの\(x\)座標\(<\)Bの\(x\)座標)で交わっている。点A, Bの座標を求めなさい。 |
点A, Bは2つの関数上にあります。この2つの交点を求めるためには, 2つの関数を連立させて2次方程式を解いていきます。
関数\(y=x^2\)と\(y=x+6\)を連立させると,
\(x^2=x+6\) すなわち, \(x^2-x-6=0\)
\((x-3)(x+2)=0\)を解いて, \(x=-2, 3\)
よって, 点A\((-2, 4)\), 点B\((3, 9)\)