不定方程式の性質
\(p, q\) を互いに素な整数とする。\(x, y, k\) が整数のとき, \(px=qy\) ⇔ \(x=qk, y=pk \) |
(証明)
(ⅰ)\(x=qk, y=pk \) ⇒ \(px=qy\) を示します。
px に x=qk を代入すると, pqk
qy に y=pk を代入すると, pqk
であるから, \(px=qy\) が示されました。
(ⅱ)\(px=qy\) ⇒ \(x=qk, y=pk \)(\(k\)は整数) を示します。
\(px=qy\) を \(x\) について解くと, \(x=\frac{q}{p}y\)
左辺の x は整数であるから, 右辺 \(x=\frac{q}{p}y\) ・・・① も整数である。
p と q は互いに素であるから, \(\frac{q}{p}\) は既約分数である。 \(\frac{y}{p}\) が整数である必要があります。
すなわち, \(\displaystyle \frac{y}{p}=k\) とおけるから, \(y=pk\) 。これを①に代入すると, \(x=\frac{q}{p}y=\frac{q}{p}×pk=qk\)
(ⅰ)(ⅱ)より, 題意は示されました。